小笠原流礼法の宗家、小笠原 敬承斎(おがさわら けいしょうさい)さんの話し。
お月見の作法。【抜粋】
日本は農耕民族なので五穀豊穣を願う収穫に関した行事が多く、 お月見 も一つの収穫祭。
昔から団子だけでなく、季のもの・おイモとか収穫したその季のものを飾っていた。
中秋の名月と言われる十五夜は、別名いも名月とも呼ばれており、一番良く飾られるのは、里芋。(知らなかった!)
もうひとつ、十三夜は豆名月とか栗名月と呼ばれている。
昔は、本来十五夜と十三夜の両方をして初めてお月見という。
どちらか片方だけだと、片月見と言って、縁起の良いものとは言われてなかった。
両方でお月見 という。
月に向かって、十五夜は十五個、十三夜は十三個の団子を飾る。
ほかに、季のものをあげて、みんなでお祝いをしていた。(秋の七草、主にはすすきが多い)
季節を愛でる。月を愛でる。
なぜみんなで祝う事がたくさんあるかというと、農作業は一人で出来ないので、みんなで収穫を祝い、また頑張ろうという意味もこめられています。
お月見の歴史は古く平安時代からあり、五節句のひとつに数えられ、季節の変わり目は健康を壊しやすいので厄を払いたいという意味もあったようです。
お月様にお酒をあげるのですが、お酒を飲むのは自分の身を清める事という意味もあるんだそうです。だからといってたくさん清め過ぎてはいけません (笑)
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