2014年2月27日木曜日

野生との遭遇2

今年2回目の『野生との遭遇』です。
今日遭遇したのは、国の特別天然記念物カモシカ氈鹿羚羊
今までも何回か目撃したことはありましたが、撮影出来たのは今回が初めて。
前回のイノシシは何が何やらわからない写真でしたが、今回はバッチリ撮影。

場所は前回イノシシを目撃したところから2〜3km離れた辺り。鬼首と鳴子温泉の間です。
鬼首に家業の外商に行っての帰り道、左側に何やら不自然な影。後ろ髪を引かれるような気持ちで行き過ぎてから7〜8m程バックしたら、やっぱカモシカ。デカい。今までで最大級。
車でバックして来たにもかかわらず、逃げてませんでしたねー。で、パチり!

ちなみに、カモシカは山形県と最上町の獣に指定されています。(他の地域でも指定していますが)


 山形県に関しては、県の獣で何の異論も思い入れもありません。
が、しかし最上町に関しては、昭和39年に東小国村と西小国村が合併して町政が始まった時に、県に右ならいしたようにカモシカってしたんだと思いますが、今の最上町の現状を見る限り、『馬』にした方が良いと思います。
最上町は、その昔、『小国駒』という優秀な馬の産地でした。軍馬でも随分活躍したとも聞いていますし、戦前戦後間もない時、向町の馬市というと、近隣ではかなり有名で、それはそれはだったと聞いています。
馬の売買はもとより、たくさんの出店は勿論、サーカスまで来たんだそうです。
彼の世界の黒澤明監督が助監督時代、『うま』という映画を最上町で撮ったこともありました。
現在は、前森高原で馬を飼っており、体験乗馬も行っています。

20年程前、仲間5人でグリーングラスという乗馬クラブを作りました。
引き馬の手伝いから始まり、自身で乗馬することを目指し、最上町での乗馬をメジャーにするため、みんなで頑張りました。たくさんの師匠から学び、メンバーも若い人に変わり、現在に至っています。 あっ、詳しいことはまたの機会にします. . . . .

脱線の部分が多くなりましたが、去年のクマに始まり、イノシシ、カモシカ、ニホンザルも目撃。今度は何を見ることが出来るか楽しみです。って見れるのか?


今日、NHKラジオ、午後のマリアージュという番組で(再放送でしたが)、エゾジカの話しをしていました。現在北海道では推定で60万頭のエゾシカが生息しているとのことです。これは繁殖し過ぎた状態なんだそうです。 近年、年間15万頭の駆除を行っているとのこと。これは数字的には多いというイメージですが、エゾジカは繁殖力が強く、年間2割の数が増えているのだそうです。60万頭の2割は12万頭。脅威。
資料映像
鹿のイメージだけ見れば、可愛くて愛らしく思えますが、被害が半端ない。100年かけて出来た森林も、一冬で壊滅状態。 農作物の被害も大変なもので、離農どころか、住んでいる地域を離れる人達も多いんだそうです。
なぜこんなに増えてしまったかという原因を考えると、数が減り保護されてきたことのほかに、ひとつにはオオカミの絶滅、ひとつには牧草地の拡大によるエサの増大、いろいろなことが挙げられるとのこと。
共生を考えるに、今の個体数は多過ぎるようです。
この番組の中で、いろんな話しがありましたが、印象的なのは、鹿肉の事。
確かに以前食べた時、美味しいと思いました。一般に匂いが......というイメージがありますが、全然そんな事はありません。牛肉よりは臭みがなく、かつ鉄分が多く含まれ、高タンパク低脂肪。 現代ではもっと流通してもおかしくないと思います。
明治以前はよく鹿の肉は食べられていたようです。(鹿狩りって聞くよね)
乱獲により個体数が減って来て、制限がなされ、牛肉を食べる文化が入って来た事により、徐々に鹿の肉は一般的でなくなりました。 しかし、もしかしたらこれから先、鹿の肉も普通にスーパーで売られる時代が来る事でしょう。
今、駆除した15万頭のほとんどは捨てられている。
もったいない、もったいない。



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